コンポストで生ごみを分解するにはとにかく微生物の数を増やして活発化させることです。
微生物の数が増えて活発化すると基材の温度が上がります。冬場でも微生物が活発な時は40度以上になります。
20度程度でも分解はしますが、非常にゆっくりな分解になってしまいます。
つまり、コンポスト内の温度を効率よく上げ、微生物の働きと発酵を促し、なるべく早く栄養豊富な堆肥を作るために、身近なものが発酵を助けてくれる資材となります。
- 1)米ぬか
- 2)使用済みの天ぷら油
- 3)納豆(食べ終わったパックでも)
これらを上手に使い、よく攪拌して空気を入れ発酵を促進すると、生ゴミ特有の臭いもなく、堆肥化のスピードが驚くほど速くなります。いずれも簡単に手に入るものばかりですので、是非お試しください。
1)米ぬか
米ぬかは生ゴミを分解してくれる微生物の餌になります。コンポスト内の余分な水分も吸収してくれます。よくかき混ぜて空気を入れて、微生物の活動と発酵を促します。
もし米ぬかが手元になければ、コイン精米所やスーパーなどで手に入るので調べてみましょう。
2)使用済みの天ぷら油
油は高カロリーなので、コンポストの熱源となり発酵を加速させ分解を早めます。
廃食用油を家庭排水に流してしまうと水質汚染につながります。燃えるごみとして出すにしても、新聞紙に吸わせたり、固化剤を使ったりと手間やコストがかかります。
一度に基材に混ぜ込むのは100cc程度にします。一度混ぜ込んだら先に入れた油が完全に分解されてから、間隔をあけてから次の油を混ぜ込むようにしてください。
3)納豆
納豆菌は菌の中でもトップクラスの最強菌なので、雑菌や雑草の種をもやっつけてくれます。賞味期限切れの納豆や、食べ終わった容器に残った納豆菌をぬるま湯で溶いて投入することも有効です。
まとめ
日々投入する生ゴミがどんどん分解されて、栄養豊富な土に還っていく様子を観察していると、だんだん生ゴミがもはやゴミではなく、「資源」であることに気づかされます。「畑の宝」となる資源を燃やして捨てている現状を、環境保護の観点から見直す必要がありますね。
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